ウイングトラベル
★ジェイキャスエアウェイズ、富山県と連携協定
観光振興や起業支援、2026年春就航
ジェイキャスエアウェイズと富山県は11月13日、地域活性化を目的とした連携協定を締結し、富山県庁で締結式を行った。富山県の新田八朗知事とジェイキャスの白根清司、梅本祐紀両代表取締役が出席し、2026年春の新規就航に向け、地域資源の活用と観光振興を通じた社会貢献をめざす。
協定では、富山空港の路線拡充による観光振興や地域交流の促進し、関西圏など新規路線の開拓先で富山の魅力を発信し、国内観光やインバウンド観光の誘客を図る。また、同社は就航地に富山の観光や文化を紹介するPR活動を展開し、地域の魅力を広く伝える。
さらに、協定は地域での起業家マインドの醸成を目指す。起業家にとって富山をビジネス拠点とするメリットを発信し、富山県の支援事業「SCOP」や「T-スタートアップ」の場で、白根氏や梅本氏が自らの起業経験を講演する予定。こうした取り組みを通じ、富山のビジネス環境をより魅力的なものにし、地域の起業家を支援する。
ジェイキャスは、交通格差の解消や地域の魅力発見、体験提供を通じた地域創生をめざす。2026年春に関西空港と富山、米子間での就航を開始し、今後5年間で16路線への拡大を計画している。
※写真=富山県庁で締結式。左から梅本祐紀代表取締役、白根清司代表取締役、新田八朗富山県知事
山陰から新たに2億円調達、累計資金6.5億円
2026年春の関西−富山・米子就航へ準備加速
ジェイキャスエアウェイズは9月に富山県企業からの資金調達に続き、山陰企業から2億円の追加調達を実施した。これにより、設立以来の累計資金調達額は約6.5億円となり、関西−富山、関西−米子を結ぶ新規路線の就航準備がさらに加速する見通しになったと明らかにした。
同社は地域航空と地域創生を掲げ、2026年春の就航をめざす。今回の調達資金は、機材リースやシステム開発、人材採用などの準備に活用する。代表取締役の白根清司氏と梅本祐紀氏は「山陰の企業からの出資は就航地域からの理解と支援の証と感じており、非常に感謝している」と述べ、引き続き地域との協力を深めていく意向を示した。
新規路線は関空と米子空港を約1時間で結ぶことにより、関西圏から陸路で3〜4時間かかる山陰へのアクセスが大幅に向上する。また、米子空港のある山陰地域は、大山や宍道湖など自然資源に恵まれ、観光資源も豊富。同社は新路線を通じて、国内、インバウンド旅行者の新たな需要を創出し、地域経済を活性化させるとしている。
ジェイキャスエアウェイズは、2026年春の就航開始時には1機・2路線でスタートし、5年以内に7機・16路線への拡大を計画している。