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ジャムコ、スペアパーツ販売が好調、体制強化も
前年度通期153億円も今上期で102億円とハイペース
ジャムコの恒松孝一社長は11月20日、「新造機の生産が低迷するなか、旺盛なスペア需要に支えられる形で、 2024年度上期のスペアパーツ販売が102億円と、前年度通期の153億円と比較してもハイペースで推移している」ことを明らかにした。
この背景にはボーイングの品質問題、ストライキの発生、さらには新型コロナパンデミックの発生で、欧米の航空機産業界を中心に熟練スタッフの退職が進み、今なおサプライチェーンに混乱を来たしていることがある。欧米機体OEMで新造機の生産が計画を下回っている影響で、スペアパーツ市場が活況を呈しており、ジャムコのスペアパーツにも多くの引き合いがある様相だ。
そうしたなかジャムコは10月1日付で「アフターマーケットサービス部を新設し、販売強化を促進する」など、スペアパーツ市場の更なる取り込みを図るべく、社内体制を整えたことを明かした。
スペアパーツ事業が好調に推移する一方、ジャムコの主力事業である航空機内装品事業に関しては、「ボーイングにおける品質問題による航空機生産計画の変更の影響に加え、サプライチェーンが回復途上にあることから、売上高は低調に推移する」との見通しを示した。
※この記事の概要
・新規開発伴うシート受注の一時凍結、25億円の収益改善
コスト抑制などでシート事業の経常損失1億円に縮小 など