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山形県知事、有事備え山形・庄内滑走路延伸必要性に言及
国際線誘致も滑走路短く競争上不利、東北に
山形県の吉村美栄子知事は11月28日の会見で、山形空港・庄内空港の県内2空港の将来ビジョンに関して、東日本大震災で被災した仙台空港に代わり、山形空港が拠点となって自衛隊や消防・警察などの多機関が活動を展開したことに触れ、「今すぐあのようなことが発生する訳ではないが、将来のために、有事のために、やはりもっと広く(滑走路延伸)しておくことが大事だ」との見解を示した。
さらに、諸外国に路線誘致に向けた営業活動を展開しても、「滑走路が短いが故に就航しにくいとはっきりと言われたことがあり、やはり不利だと考えている」ことに言及。現在東北の他県と連携して推進している周遊観光の取り組みの継続必要性を強調しつつも、「東北で2500メートル滑走路が無いのは山形県だけだ」と指摘するなど、知事自身としては滑走路延伸が必要との見解を示した。
ただ、「まずその前に地域ビジョンを策定する事だと思う。地域の皆様が空港を核としてどのような地域にしていきたいかというビジョンを皆さんがしっかりと考えて、その共通目標に向けてどうしていくかだ」と話し、今後の議論の方向性としては滑走路の2500メートル化あり気ではないとした。