ウイングトラベル
ジンエアー、成田−グアムでチャーター96本
約1万8000席提供、HISがパッケージツアー販売
韓国のLCCであるジンエアーは7月下旬から10月下旬にかけて成田−グアム間のチャーターフライトを96本運航する。エイチ・アイ・エス(HIS)が用機者となり、チャーターフライトを利用したグアムパッケージツアーを販売する。日本からグアムへのフライトは米国系航空会社の運休・減便により、提供座席数が減少基調となっていた。そうした中で、HISは、夏休みシーズンにおけるグアム旅行需要の取り込みを狙う上で、手頃な価格での商品造成を実現したいという考えから今回の大規模チャーターを行うことにした。
今回のチャーター便は、7月21日から10月24日にかけて毎日運航する。ジンエアーはこのチャーターフライトで約1万8000席を提供。これをすべてHISのパッケージツアーで販売する。
日本からグアムへの訪問客数は昨年の北朝鮮によるミサイル発射問題の影響を強く受け、落ち込む結果となった。
今年に入り旅行需要は持ち直しつつあるが、デルタ航空が1月に成田−グアム線を運休、ユナイテッド航空も新千歳−グアム、仙台−グアム線を相次いで運強運休、他の路線も減便を行うなど定期便による座席供給数が大きく落ち込む格好となっている。
そうした中でHISは夏のハイシーズンに向けて、割安感の旅行商品を提供するためには、航空座席の供給量を増やす必要があると判断し、今回のチャーターフライトの運航を決断した。
HISによる96本のチャーター便運航によるパッケージツアー販売は、過去に例のない規模となるという。同社によると「グアムは海外家族旅行のデスティネーションとしては大きな存在であるとともに、座席供給数の減少でさらにグアムへの観光需要が落ち込むという悪循環を回避したいと考え、今回のチャーターフライトを企画した」と説明した。
旅行代金は4日間で7万9800円から20万4800円に設定。フライト時間は成田午前発、グアム夕方発のスケジュールとなっており、滞在時間を長くとることができる。また、チャーター便ならではの企画として60日前の予約であれば幼児用の席を無料で用意するなど、オリジナルの特典を用意している。