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岩屋防相、シャナハン米国防長官代行と初会談
新大綱・中期防歓迎、新領域など連携強化
岩屋毅防衛大臣はワシントンD.C.で1月16日(現地時間)、米国防長官代行のパトリック・シャナハン氏と会談を行い、日米防衛協力の強化や北朝鮮・中国に関連した地域情勢など意見交換した。会談の中でシャナハン長官代行は、日本の新たな防衛計画の大綱および中期防衛力整備計画について、「自らが果たし得る役割の拡大を図っていく強い決意」として、日本が防衛体制を強化することを歓迎した。同氏はジェームズ・マティス氏の米国防長官辞任を受けて今月1日、後任に就任。日本側との会談は初めて。
岩屋大臣とシャナハン長官代行は、安全保障環境において、国家間の競争が顕在化していることと、宇宙・サイバー・電磁波の新領域で技術優位の重要性が高まっていることを確認した。また日米関係として、防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画、米国国家防衛戦略に基づいた取組みの緊密な連携や、日米同盟の一層の強化で一致。さらには、自由で開かれたインド太平洋のビジョンの実現へ、日米を基軸としながら他国とも連携し、望ましい安全保障環境を創出することで一致した。
特に協力を促進する分野について、新領域の取組みでは、日米協力を推進するとともに、米側では日本が初めてシュリーバー演習へ参加することを歓迎した。
インド太平洋地域での取組みは、日米両国のプレゼンスを高めることとして、共同訓練、能力構築支援などで緊密に連携していく。
自衛隊による米軍の警護や、米軍への物品・役務の提供など、日米協力が運用面で進捗していることを歓迎し、今後一層推進していく。
対外有償軍事援助(FMS)については、課題の改善が進んでいることを歓迎しつつ、引き続き合理化へ取り組むことと、価格の透明性確保、精算遅延の改善、複数年度調達の実現・促進の強化について協力する。
イージス・アショアや、E-2D、F-35を始めとする高性能な米国装備品の導入は、導入コスト管理を含め、円滑かつ速やかに導入できるよう協力する。
日米共同研究・開発では、防衛装備・技術協力を強化し、推進する。
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