★観光庁、太平観光とオリオンツアーの2社に聴聞

　貸切バス手配の下限割れなどの疑い

　観光庁は東京都の旅行会社である太平観光とオリオンツアーの2社に対して行政処分を科すのにあたり、2025年1月10日に聴聞を実施すると発表した。太平観光は貸切バス手配における下限割れ運賃の疑い。オリオンツアーは貸切バス手配の手数料において安全コストを割り込んだ支払い取引に関与した疑いがあるとしている。
　太平観光（代表者:北垣繁、東京都練馬区、観光庁長官登録第1385号）は2023年3月8日に実施した貸切バスを利用した旅行において、貸し切りバス事業者が届け出ている運賃・料金の下限を下回る
運賃でバスを手配し、道路運送法第9条の2第1項に違反するサービスの提供を受けることをあっせんしたことが旅行業法第13条第3項第2号違反の疑いがあるとしている。予定される不利益処分は本社営業所の9日間の営業停止。
　オリオンツアー（代表者:浅見和晶、東京都千代田区、観光庁長官第692号）は2022年9月9日に実施した貸切バスを利用した旅行において、運送を引き受けた貸切バス事業者が、運送の引受けに際して取引される手数料により、安全コストを割り込んで手数料が旅行会社に支払われたとして、道路運送法第10条違反で行政処分を受けた。同社はこの取引に関与した疑いがあるとしている。予定される不利益処分は業務改善命令。