NAA、マーケットエンタープライズと業務提携

　不用品を再利用、空港のアレがネットで買える

　成田国際空港会社（NAA）は12月18日、マーケットエンタープライズ（東京都中央区、小林泰士社長）と空港内で発生する不要品のリユースに関する業務提携契約の締結を発表した。今後、空港内で発生する不要品を捨てずに再利用する仕組みを構築することで循環型社会の形成に力を入れて取り組むとともに、航空ファンにとって入手が難しい空港退役グッズを一般発売することで、航空・空港ファンへリユース品の魅力を訴求していく考えだ。
　NAAは、2021年に策定した「サステナブルNRT2050」で2050年度までに成田空港から排出する二酸化炭素を2015年度比50％削減することを目指している。その取り組みの一環として、空港の整備過程で従来廃棄となっていたものを販売するなど、リユースの促進を進めてきた。加えて、新滑走路整備や旅客ターミナル再構築などの取組みを進めている。そのためNAAでは、リユース促進に繋がる新施策導入の可能性を模索していたところ、リユース事業を中心にネット型事業を展開するマーケットエンタープライズを知り、“リユース活動促進による循環型社会の形成を目指したい”という互いのニーズが合致したため、この度の業務提携に至った。

※写真＝NAAとマーケットエンタープライズは、不要となった空港の備品などを査定・発売できる業務提携を結んだ（提供：NAA）