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2025.01.14

WING

産総研、世界最小振動の高感度振動センサー校正システム

 最小1.4ピコメートル、ETS-9にも活用

 

 産業技術総合研究所(産総研)は世界最小の振動レベル(最小で1.4 ピコメートル)を用いて高感度振動センサーを校正するシステムを開発することに成功した。すでにシ三菱電機からの依頼に基づき人工衛星搭載用の高感度振動センサーの校正にも活用されたとのことで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発中の技術試験衛星9号機 「ETS-9」には産総研が開発したシステムで校正したセンサーが搭載されているという。「ETS-9」の構体パネル上に搭載され、太陽電池パネルの回転制御をおこなうアクチュエータなどが発生する振動の大きさを計測・評価するために利用されることになる。
 同システムは産総研分析計測標準研究部門音波振動標準研究グループの穀山渉主任研究員、下田智文主任研究員、そして野里英明研究グループ長らが研究開発したもの。ノイズの影響を低減するフィッティング演算技術や計測位置自動調整機構の導入などにより、開発に漕ぎ付けた。

 

※画像=システム全体の写真、システムで達成した振動レベル(提供:産総研)

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