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2025.01.14

WING

出光興産、豪州でポンガミア試験植林

 栽培からSAF生産までサプライチェーン検証

 

 出光興産は1月9日、持続可能な航空燃料(SAF)をHEFA(Hydroprocessed Esters and Fatty Acids)技術で生産する際の原料として期待される非可食のポンガミアの試験植林を、1月中旬から豪州クイーンズランド州で開始することを発表した。
 試験植林はポンガミアの栽培知見と研究成果を有する米国のTerviva(テルビバ)社と共同で行う。出光興産はテルビバ社に対して出資も行った。
 ポンガミアは、インド、東南アジア、豪州北部などの熱帯、亜熱帯エリアに自生している非可食の油糧作物だ。日本国内では沖縄県南部の一部にも自生しており、強い日差しや干ばつに強く、海岸近くの塩分が比較的高い土壌でも栽培することが可能だ。植物の生育に重要な窒素を栄養として蓄えることができるため、肥料が少なくても栽培することが可能で、蓄えた栄養による土壌改良の効果を有する。単位面積あたりの油収量が他の油糧作物と比較して多く、エネルギー供給量単位あたりのCO2排出量(CI値)は大豆の半分以下であることなどが特徴だ。

 

※写真=テルビバ社における苗木育成の様子(提供:出光興産)

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