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2025.01.16

ウイングトラベル

★2024年の訪日外国人旅行消費額は8.1兆円

 コロナ禍前比61.9%増、過去最高に

 

 観光庁の「インバウンド消費動向調査」によると、2024年暦年(1~12月)の訪日外国人旅行消費額(速報値)は8兆1395億円となり、過去最高の実績となった。前年からは53.4%の増加、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年からは69.1%増となった。また、訪日外国人1人あたりの旅行支出は前年比6.8%増、19年比43.3%増の22万7000円となった。
 国・地域別の消費額を見ると、最も多かったのが、中国の1兆7335億円、ついで台湾が1兆936億円、韓国が9632億円、米国が9021億円、香港が6584億円となり、上位5カ国・地域で全体の65.7%を占める結果となった。
 費目別の旅行消費額を見ると、宿泊費が2兆7366億円となり、消費額全体の33.6%を占める結果となった。以下、買物代が2兆3994億円(構成比29.5%)、飲食費が1兆7460億円(21.5%)、交通費が8672億円(10.7%)、娯楽等サービス費が3886億円(3.8%)となっている。
 1人あたりの旅行支出を国・地域別に見ると、最も高かったのが英国で38万3000円となった。以下オーストラリアが38万2000円、スペインが37万円と続いた。なお、中国の1人当たりの支出額は27万7747円となっている。
 費目別に見ると、宿泊費は欧米豪で高い傾向が見られた。中でも英国は17万円超、オーストラリアは16万円超となっている。また、買物代は中国が11万9000円と突出して高い数値となっている。娯楽等サービス費はオーストラリアが最も高かった。

※グラフ=国・地域別にみる訪日外国人旅行消費額と構成比(観光庁、インバウンド消費動向調査より)