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2025.01.22

WING

産総研、リサイクル炭素繊維品質評価法で国際規格に寄与

改良型フラグメーション法で引張強度分布など評価法規定

 リサイクル炭素繊維の繊維引張強度分布と繊維/樹脂界面せん断強度の評価方法を規定した国際規格「ISO19350:2025」が発行され、この規格の制定に産業技術総合研究所が寄与した。同規格はリサイクル炭素繊維-樹脂に包埋した単繊維の繊維引張強度分布と繊維/樹脂界面せん断強度の決定方法を定めたもので、改良型フラグメンテーション法によってリサイクル炭素繊維の引張強度分布と繊維/樹脂界面せん断強度分布の評価方法を規定したもの。
 産総研は、この評価法開発および規格作成のための国際審議の場であるワーキンググループ(ISO/TC61/SC13/WG8)の設立に関与。その中で産総研開発の評価法が採用され、規格の発行に貢献したことを明かした。これにより、日本子はもとより諸外国でリサイクル炭素繊維を活用した製品の普及を後押しし、リサイクル炭素繊維を利用した製品の市場拡大につながることが期待されるという。