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2025.01.29

WING

ボーイング、2024年の純損失約1兆8400億円に

 オルトバーグCEO「信頼回復へ抜本的改革」

 ボーイングが1月28日(アーリントン現地時間)に発表した2024年通期決算によると、純損失が118億2900万ドル(約1兆8400億円)に急拡大したことが明らかになった。前年同期の純損失額は22億4200万ドルだった。
 品質問題、サプライチェーンの人手・部材不足問題、そしてストライキの発生など、トラブルが相次ぐボーイングが苦しい。2024年通期決算の売上高は、顧客に対する納入数が減少したこともあって、前年同期比14%減少した665億1700万ドルに縮小。営業損失は107億700万ドル(23年:営業損失7億7300万ドル)、営業利益率は-16.1%(23年:-1%)、営業キャッシュフローは120億8000万ドルのキャッシュアウトとなった。
 ボーイングによれば、国際機械工・航空機工労組(IAM)が昨年9月中旬から53日間ものストライキを実施したことに伴う生産停止影響と、新たな労使協定に基づく費用増大を織り込んだほか、防衛宇宙・安全保障事業部門における複数プログラムにおける追加費用計上、さらに昨年発表した10%の人員削減に関連した費用を反映したとしている。