航空輸送統計11月、国際旅客の回復9割超に

　国内は人・人キロともコロナ前超え

　国土交通省は1月29日、本邦航空運送事業者による2024年11月分の航空輸送統計速報を発表した。それによると国際航空の旅客輸送量が173万人で、前年同月比が16.5％増、コロナ禍前の2019年同月比が8.3％減となった。人キロベースでは86億2430万3千人キロになり、前年比が15.9％増、19年比が2.2％減で、座席利用率が82.7％だった。引き続き増加する訪日旅客を中心に国際線旅客は前年より2割近い伸びになり、コロナ禍前より9割以上回復した。
　国内定期航空の旅客輸送量は949万2000人で、前年比が5.1％増、19年比が1.7％増となった。人キロベースでは89億2767万5千人キロになり、前年比が5.8％増、19年比が4.1％増で、座席利用率が82.3％だった。国内旅客の需要はコロナ禍前を超えて推移し、人ベース・人キロベースとも前年同月だけでなく19年同月も上回った。