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ANA第3四半期、累計売上高が過去最高1兆7027億円に
第3四半期単独も過去最高、費用増で純利益は10%減
ANAホールディングスは2月3日、2025年3月期第3四半期決算を発表した。それによると、売上高は前年同期比10.3%増加した1兆7027億8400万円となり、第3四半期累計(4-12月)、第3四半期単独(9-12月)ともに、過去最高の売上高を記録した。
売上が順調に伸びた一方、燃油費や整備費などといった運航規模に連動した費用が拡大したほか、人件費および外部委託費など人材投資を拡大するなど、売上の伸びを上回る費用増があったため、営業利益は18.5%減少した1711億6000万円に縮小。経常利益は12.3%減の1815億8900万円、当期純利益も10%減の1340億3000万円となった。
同日、決算会見に臨んだANAホールディングスの中堀公博取締役常務執行役員グループCFOは前年同期比ベースで減益となったものの、営業利益は計画対比で70億円上振れて着地したと説明。国際線旅客収入が計画比100億円増加、国内線旅客収入が115億円増加したことが奏功したことを明かした。ただ、貨物郵便事業は25億円下振れしたほか、整備費用が円安および整備機会の増加を背景に105億円膨らんだことが背景にあることを明かした。
※この記事の概要
・国際線旅客事業、過去最高の旅客収入
欧州3路線、予約は70%以上と好発進
・国内線事業、利用率が過去最高更新
・LCCピーチ、訪日追い風で収入1031億円
AirJapan、運航品質安定で旅客収入79億円
・通期業績予想を上方修正、需要好調で売上拡大
機材・エンジンの補償金も想定上回る予想 など