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2025.02.10

WING

装備庁、開発急ぐ高速滑空弾4回の発射試験

 予定通りの飛翔確認、必要なデータ取得へ

 防衛装備庁は2月7日、早期配備を急ぐ島嶼防衛用高速滑空弾の発射試験をこれまで4回行い、ミサイルの飛翔状況など予定通り確認できたことを発表した。試験は4回とも米国カリフォルニア州で行っており、1回目が昨年8月25日、2回目が11月2日、3回目が11月23日で、4回目を今年1月25日に行い、研究に必要なデータを取得したという。防衛省では引き続き、スタンド・オフ防衛能力の早期構築に向けて取り組むとしている。
 島嶼防衛用高速滑空弾は、可能な限り早期の配備を目指すため研究・開発を2段構えで行っている。まずは早期装備型の量産を2023年度から開始しており、この度の4回にわたる発射試験は早期装備型によるもの。この研究は今年度中に完了する予定で、2026年度から防衛省へ納入されることになる。開発および生産主体は三菱重工業で、早期装備型の契約は約1194億円だった。