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第3四半期の緊急発進758回、5年間で2番目の回数に
活動広げる中国機、頻繁に太平洋進出・対馬通過
統合幕僚監部は、2018(平成30)年度第3四半期(2018年4月1日~12月31日)の緊急発進実施状況をまとめ、期間中に行った緊急発進は前年同期比22回増加の758回になることが分かった。過去5年間の比較では、史上最高を記録した2016(平成28)年度同期(883回)に次ぐ回数となった。対象となった国・地域は、推定を含め中国機に対して約63%、ロシア機には約36%で、その他約1%だった。依然、日本領空周辺では中国、ロシア機による活動が頻繁に行われていて、特に中国機の中では戦闘機、ロシア機の中では情報収集機に対する緊急発進が多かったという。
ロシア機は58回減、情報収集機の長距離飛行多発
南西空の緊急発進446回、西空で53回と増加
※図=緊急発進対象の中・露機飛行パターン例(提供:統合幕僚監部)
※表1=国・地域別緊急発進。国・地域は推定を含む(提供:統合幕僚監部)
※表2=方面隊別緊急発進実施状況(提供:統合幕僚監部)
※写真1=中国機の飛行では、対馬海峡通過事案が増加。写真は12月27日のY-9情報収集機(提供:統合幕僚監部)
※写真2=9月1日にはロシアのTu-142哨戒機2機が日本列島を1周した(提供:統合幕僚監部)