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2019.01.24

ウイングトラベル

TAT副総裁来日、バンコクに次ぐ新路線期待

日タイ双方向交流拡大、地方の魅力を訴求

 タイ国政府観光庁(TAT)のチャッタン・クンチョーン・アユタヤー副総裁が来日し、メディア懇親会で、旅行市場について、バンコクに次ぐ日本との直行便の開設を促進する意向を示した。同副総裁は、日タイ間の旅行需要が拡大する中で、双方向交流を促進し、そのために日本とタイを結ぶ新たな路線の開設が望ましいと強調、候補都市として日本でも人気のあるチェンマイなどを挙げた。
 チャッタン副総裁は、中国・インド・韓国などと比べても、日タイ間路線が一極集中になっており、日本からタイ地方への直行便の開設を期待した。例えば、バンコクとともに、仮にチェンマイに直行便が開設されれば、チェンマイをハブにタイ北部、東北部の各都市に国内線で足を伸ばすことが可能で、タイの地方への魅力がさらに広がることになる。
 TATは「タイ12の秘宝」と題し、タイを12の地方に分けたプロモーションを展開。またタイ国際航空と協力して、タイ東北部イサーン地方の3県のプロモーションにも力を入れる。2月には旅行会社のスタッフを集めた研修旅行を実施する予定だ。
 TATの発表によると、2018年の日本からタイへの海外旅行者数は、速報ベースで前年比7%増の165万人に達する見通し。一方で、日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2018年のタイから日本への旅行者数は前年比14.7%増の113万2100人で、東南アジアで最も高い伸びを記録し、100万人を突破した。2018年時点で日タイ間の観光交流人数は280万人近くに達している。

※写真=来日したTATチャッタン・クンチョーン・アユタヤー副総裁