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【潮流】急増する中国からの訪日客
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1月の訪日外国人旅行者数は378万1200人と、単月として初めて370万人の大台を突破した。前年同月比40.6%増という驚異的な伸びを示し、昨年12月の過去最高記録を早くも塗り替えた。昨年の訪日外国人旅行者数は3687万人と過去最高を記録したが、それでも最大の伸び率は12月の38.1%増で、1月はこの伸び率を上回った。
この背景には、いくつかの好条件が重なったことが挙げられる。最大の要因は、2024年は2月だった旧正月(春節)が今年は1月になったことだろう。中国をはじめとするアジア市場からの大量の旅行者が日本に押し寄せた。
とくにノービザ観光が可能になった中国からの訪日客は前年同月比135.6%増の98万人を記録。特筆すべきは、北京-新千歳、上海-那覇、広州-福岡など地方路線への増便効果も表れ始めていることだ。コロナ前の2019年1月の中国からの訪日客は75万4400人だった。1月はこれを30%上回った。
コロナ禍から回復しても、中国からの訪日客はアジアをはじめ諸外国と比べて戻りが遅かった。