ウイングトラベル
★KNT-CT、海外拠点の機能拡充で訪日旅行強化へ
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訪日専門人材運営の新拠点、欧米豪皮切りに展開
KNT-CTホールディングスは2月28日に記者懇談会を開催し、グループ各社の今後の重点施策について説明を行った。同社は今年9月に創立70周年の節目を迎える。これを契機に新たな価値創造を図るための事業推進に一層力を入れていく考えを強調するとともに、特に成長事業として位置付ける訪日事業については、海外拠点の機能を強化。今年度欧米豪に訪日旅行事業の専門人材を配置する新拠点を新設するとともに、26年度以降ネットワークを広げていく方針を明らかにした。
※写真=記者懇談会でKNT-CTグループの事業方針などを説明した
グローバルMICE営業や訪日旅行の販路開拓など
26年度以降は東南アジア、中東にも拡大
懇談会で同社の小山佳延代表取締役社長は「訪日インバウンド市場の今後の拡大が期待される中、さらなる訪日旅行需要を取り込む中で、グローバルネットワークの再構築を進めていく必要がある」と強調。これまで日本の旅行者に対する現地サポート機能を中心としていた海外の事業拠点の機能を強化し、海外でのグローバルMICE営業の強化や訪日旅行商品の販路開拓。国際交流事業の協業先開拓などを推進するため、海外拠点の機能強化に取り組んでいく方針を示した。
手始めに2025年度にオランダ・アムステルダム、米国・ロサンゼルス、オーストラリア・シドニーに訪日専門人材によって運営する新拠点を開設する。そして26年度以降には東南アジア、中東など現在カバーしきれていないエリアにも積極的に拠点開設を進めていく計画だ。
さらに、親会社の近鉄グループによる海外ネットワークとも連携しながら、グローバル拠点問の構築を推進していく。