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2025.03.03

WING

新田原基地でF-35B垂直着陸訓練実施へ地元要請

 馬毛島整備遅れ、中谷大臣「丁寧に説明」行う

 中谷元防衛大臣は2月28日の閣議後会見で、今後航空自衛隊新田原基地へ配備を予定するF-35Bの垂直着陸訓練について、これまで同基地で緊急時を除いて実施しない方針から一転、訓練を行う意向を示した。これは馬毛島の施設整備の遅れによる計画変更で、整備完了予定の2029(令和11)年度末までは馬毛島で訓練できないため、その間は基地内で訓練したい考えだとした。
 防衛省・自衛隊ではこれまで、F-35Bの配備先である新田原基地では、緊急時などを除いて垂直着陸は行わず、整備が完了した馬毛島で垂直着陸訓練を行う想定だった。ところが、馬毛島の施設整備が遅れ、2023年の着工から約4年で完成を見込んでいたが、離島での特殊な工事となるなど、約3年ずれ込んだ2029年度末の完成を目指している。「このことを踏まえると、垂直着陸訓練の一部を新田原基地で実施させていただきたい」として、2月26日に九州防衛局を通じて基地のある宮崎県の関係自治体などへ報告したとのこと。