ウイングトラベル
オーストラリア政観、MICEセミナー開催
需要増の豪州をMICEデスティネーションに
オーストラリア政府観光局(TA)は1月22日、日本旅行業協会(JATA)の協賛で、MICEセミナーをJATA本部で開催した。主に旅行会社のMICE担当者が参加し、セミナーでは各州政府観光局によるプレゼンテーションや各航空会社との個別相談が行われた。
2018年のアウトバウンドは1895万人で過去最高を記録し、2019年は2000万人に近づくことが期待されている。その背景としてJATA海外旅行推進部の村井秀彰氏は、円安などによる好況、航空網の充実、消費者意識の変化があると説明。2018年の訪豪日本人旅行者数も11月18日までで46万2200人となり、前年比6.4%増と伸びている。
オーストラリアへの需要が増えている理由の一つに、航空網の充実が挙げられる。現在、日本から直行便が運航されているのは、ケアンズ、ブリスベン、ゴールドコースト、シドニー、メルボルンの5都市。これに加え、2019年9月からは全日空が日本の航空会社として初めて成田−パース直行便を自主就航する予定で、国内におけるデスティネーションの選択肢がより拡大する。
また、オーストラリアはほとんど時差なく日本と連絡が取れることや食事の質が高いこと、インフラやプロダクトの充実といった要素もMICEグループへのセールスポイント。さらに重要なのは「日本人が旅行先を選ぶ上で重視する安全性が極めて高いこと」と強調するのはオーストラリア政府観光局の木下百合氏だ。銃規制が敷かれているため凶悪犯罪が少なく、地震や火山噴火といった自然災害も少ないため、安心して企業を誘致することができる。
※写真=オーストラリアMICEセミナーの様子
※写真=JATA海外旅行推進部の村井秀彰氏
※写真=オーストラリア政府観光局の木下百合氏