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★JAL1月、インバウンド好調で国際線3割増

国内旅客は15%増、8割迫る利用率に
日本航空(JAL)は1月の輸送実績について、国際線旅客数が前年同月比30.2%増の68万9386人で、利用率が85.1%になったと発表した。好調なインバウンドによって前年を大幅に上回り、今年度単月として初めて3割を超える増加となった。利用率も11か月連続で8割を上回り、比較的高い水準で推移した。国内線ではグループ合計の旅客数が15%増の295万4864人で、利用率が76.7%となった。
国際線旅客は今年度単月では最高の69万人弱になり、需要を示すRPKでは27.8%増の36億7832万5千人キロ、供給を示すASKが8.9%増の43億2100万3千座席キロで、供給以上に需要が伸びて高い利用率となった。方面別では、すべての方面で旅客が前年を上回り、特に中国線や欧州線では大幅な増加となった。利用率もほとんどの方面で前年同月を上回った。
JALグループ(JAL、J-AIR、JAC、HAC、JTA、RAC)による国内線は7月以来旅客の増加傾向が続き、1月の15%増は今年度単月として最も伸びた。RPKが13.9%増の22億6765万7千人キロ、ASKが2.3%増の29億5649万2千座席キロと、需要の伸びが供給の伸びを上回り、8割に迫る比較的高い利用率になった。
貨物郵便輸送は、国際線の貨物量が24.4%増の4万310トン、郵便が3.1%増の1190トンだった。国内線の貨物量が13.2%増の2万4192トンで、郵便が0.6%増の2111トンとなった。
■国際線方面別実績
・米大陸線=旅客数:13万9842人(21.1%増)、RPK:13億893万4千人キロ(18.2%増)、ASK:15億4580万座席キロ(2.6%増)、利用率:84.7%(13.2ポ増)
・欧州線=旅客数:5万4133人(46.3%増)、RPK:5億99万8千人キロ(42.8%増)、ASK:6億5895万4千座席キロ(20.4%増)、利用率:76%(11.9ポ増)
・東南アジア線=旅客数:26万8512人(19.5%増)、RPK:10億9913万9千人キロ(22.4%増)、ASK:12億1967万1千座席キロ(7.4%増)、利用率:90.1%(11ポ増)
・オセアニア線=旅客数:2万1646人(38.7%増)、RPK:1億7248万6千人キロ(39.6%増)、ASK:2億25万4千座席キロ(46.3%増)、利用率:86.1%(4.1ポ減)
・ハワイ・グアム線=旅客数:6万2967人(27.4%増)、RPK:3億5532万4千人キロ(26.4%増)、ASK:4億1481万座席キロ(0.8%減)、利用率:85.7%(18.5ポ増)
・韓国線=旅客数:3万6262人(29.5%増)、RPK:4286万2千人キロ(29.8%増)、ASK:4758万9千人キロ(16.4%増)、利用率:90.1%(9.3ポ増)
・中国線=旅客数:10万6024人(79%増)、RPK:1億9858万2千人キロ(72.9%増)、ASK:2億3392万6千座席キロ(27.1%増)、利用率:84.9%(22.5ポ増)
■主な国内路線別実績
・羽田-伊丹=21万4688人(20.4%増)、座席数:25万7197席(5.6%減)、利用率:83.5%(10.3ポ増)
・羽田-関西=2万1635人(22.5%増)、座席数:3万225席(4.3%増)、利用率:71.6%(12.2ポ増)
・羽田-新千歳=30万5573人(27.8%増)、座席数:34万9384席(17%増)、利用率:87.5%(7.4ポ増)
・羽田-中部=1万3726人(23.9%減)、座席数:1万9158席(2.7%増)、利用率:71.6%(12.2ポ増)
・羽田-福岡=27万3900人(18%増)、座席数:34万4076席(3.8%増)、利用率:79.6%(9.6ポ増)
・羽田-那覇=21万9026人(4.4%増)、座席数:25万310席(7%減)、利用率:87.5%(9.6ポ増)
・成田-伊丹=8963人(23.3%増)、座席数:1万230席(増減なし)、利用率:87.6%(15.6ポ増)
・成田-中部=1万1618人(20%増)、座席数:2万620席(15.5%増)、利用率:56.3%(2.1ポ増)
・伊丹-新千歳=4万3747人(3.4%増)、座席数:4万6530席(0.4%増)、利用率:94%(2.7ポ増)
・伊丹-福岡=1万7394人(2.5%増)、座席数:2万2287席(5.3%増)、利用率:78%(2.3ポ減)
・伊丹-那覇=4万1298人(7.2%増)、座席数:5万376席(0.4%減)、利用率:82%(5.8ポ増)
・関空-新千歳=1万8338人(15.6%増)、座席数:2万295席(増減なし)、利用率:90.4%(12.3ポ増)
・関空-那覇=2万479人(11%増)、座席数:3万690席(1.3%減)、利用率:66.7%(17.4ポ増)
・丘珠-根室中標津=2589人(24.2%増)、座席数:4992席(23.8%増)、利用率:51.9%(0.2ポ増)
・中部-新千歳=2万4745人(20.2%増)、座席数:3万690席(3.3%減)、利用率:80.6%(11.3ポ増)
・中部-那覇=2万9641人(10.1%増)、座席数:4万1415席(1.6%増)、利用率:71.6%(15.5ポ増)
・福岡-新千歳=2万1316人(2.8%減)、座席数:2万5172席(0.9%減)、利用率:84.7%(1.6ポ増)
・福岡-那覇=4万6796人(10%増)、座席数:6万1380席(増減なし)、利用率:76.2%(6.9ポ増)
※写真=好調な訪日需要。JALの国際線旅客数も前年同月比3割伸びた
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