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★旅館・ホテル市場、5.5兆円で過去最高を更新

3割超が前年度比増収、インバウンド需要追い風
帝国データバンクによると、2024年度の国内旅館・ホテル市場は、事業者売上高ベースで5.5兆円に達し、過去最高を大幅に更新する見通しとなった。コロナ禍の低迷から回復し、訪日外国人観光客の増加や国内旅行支援策が追い風となり、前年度から増収となった旅館・ホテルが目立つ。今後も市場は好調を維持すると予想する一方で、労働力不足の深刻化、デジタル化や省人化への対応が今後の動向を左右するとしている。
2024年度の旅館・ホテル市場は、過去最高水準に到達する可能性が高まっている。2025年2月末までの各社業績推移・業績予想に基づいた24年度通期(2024年4月-25年3月期)の国内旅館・ホテル市場(事業者売上高ベース)は、5.5兆円に到達する見込みだ。これは、コロナ禍で宿泊需要が大幅に落ち込んだ20年度(2兆9987億円)の1.8倍規模に拡大するほか、訪日外国人による宿泊需要が旺盛だったコロナ禍前の18年度(5兆2062億円)を上回ることを確実視している。
※グラフ=旅館・ホテル市場の売上高が過去最高に(出典:帝国データバンク)