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航空局、成田の鉄道アクセス複線化など検討へ

伸びる航空需要に対応、ターミナル直結など重視
国土交通省航空局は3月14日、今後の成田空港施設の機能強化について航空事業者や鉄道事業者を交えた検討会を開き、必要な施設整備の方向性をまとめた。第2回目の検討会となった今回のテーマは、鉄道による空港アクセス。航空需要が今後一層拡大していく中、成田空港アクセスの主力である鉄道の輸送力増強が必要であり、今後は空港周辺の単線区間の複線化などを中心に検討を進める。また多くの訪日外航人が都心を目指していることを踏まえ、地方送客を推進するためにも新幹線・リニア駅や羽田空港間のアクセス機能強化など、検討を進めていく考えだ。
今回の検討会で各委員からは、必要な鉄道アクセスの利便性や輸送量増加などの施策について、空港駅はターミナルに直結して利用できるようにすべきという意見が挙がった。さらに鉄道の複線化を含む輸送力強化策が必要であり、空港の年間発着容量50万回化と併せて、空港駅、単線区間、都心や地方送客拠点の対応に取り組み、「速さ」、「便利さ」、「分かりやすさ」を備えた鉄道にするべきだとした。
※この記事の概要
・求められるのは速さ・便利さ・分かりやすさ
輸送力増強へ単線区間がネックの1つに
・鉄道需要も2030年代前半にも限界か など