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H3第1段厚肉タンクステージ燃焼試験第1回が成功
21日に秋田県田代試験場で20秒間の燃焼実施
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月25日、H3ロケット第1段厚肉タンクステージ燃焼試験の第1回試験を21日に三菱重工田代試験場(秋田県)で実施し、計画通り20秒間の燃焼試験に成功し、データを取得したことを明らかにした。これは第1段LE-9エンジンとロケット実機用より厚肉の推進薬タンクを組み合せて、実機を模擬した推進系としては初めての燃焼試験に成功したことになる。
厚肉タンクステージ燃焼試験は推進系としての機能・性能のデータを取得して設計に反映させる目的で、2019年6月頃まで8回の実施が予定されており、その後にタンクの肉厚を薄くした実機型推進薬タンクと組み合せた実機型タンクステージ燃焼試験に移行して行くことになる。
なお、秋田県北部の山間部にある田代試験場での冬期の試験は、厳しい環境となるが、H3開発促進のため休むことなく続けられる。