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2019.01.30

ウイングトラベル

ANAHD、フィリピン航空親会社と資本提携

9500万ドル出資で役員派遣、他社とも拡大

 ANAホールディングス(ANAHD)は1月29日、フィリピン航空の親会社であるPALホールディングスの発行済株式数の9.5%を9500万米ドル(約105億円)で取得することを決定した。ANAグループは、PALホールディングスへ取締役1名を送り、フィリピン航空と中長期的な戦略パートナー関係を構築する。すでにコードシェアや空港業務の相互受委託を行っているが、これを強化して成長を続ける日-比間の旺盛な航空需要を取り込む。
 さらに、この提携を進化させることで、ほかのキャリアへの出資・提携も含め、アジア地域全体を面でカバーするとして、さらなる提携も計画する。すでにベトナム航空と資本提携を行っているが、東南アジア方面の航空会社との業務・資本提携をさらに推進する考えだ。
 説明を行ったグループ経営戦略室グローバル事業開発部長の植松只裕氏によると、比のフラッグキャリアであるフィリピン航空と提携することでフィリピンでのANAの知名度や存在感を高めることになるという。日本とフィリピン間の需要については、マーケットとして非常に伸びていて、フィリピンからのインバウンドはこの5年間で約5倍、「アジアでも有数の訪日客が多いエリア」だと説明した。また特徴として、女性も非常に多く、「ビジネス、インバウンド旅客を中心とした2国間の需要の伸びに対応していきたい」と述べた。