WING
A4E、SAF供給不足で「数カ月以内に緊急措置を」
A4E(Airline for Europe)は、SAF(持続可能な航空燃料)の供給量が不足しているとして、去る3月27日付の声明で「今後数カ月以内に緊急の措置を取らなければ、信頼性は大きく損なわれ、目標の再評価が必要になるだろう」とし、欧州委員会および各国政府に対して、「責任を取らなければならない」との見解を示した。
A4Eは「我々は航空業界の脱炭素化、排出量の削減、2050年までのネットゼロ達成に引き続き全力で取り組んでいる」と前置きしつつ、「この目標を達成するには、豊富で手頃な価格で供給されるSAFが不可欠だ」とコメント。しかしながら一方で「ReFuel法案で約束されたはずの手頃な価格のSAF市場は創出することができていない」と指摘し、ボストンコンサルティング・グループがまとめたレポートを引き合いに、「2030年までに eSAFが最大45%、バイオ燃料が最大30% 不足すると予測されている」ことに言及。「欧州委員会と加盟国は、今や責任を取らなければならない。燃料供給業者は供給していない」として、早急に対策を講じることを求めた。