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18年度上期、航空各社の遅延率・欠航率大幅上昇
列島各地の大規模自然災害多発が影響
国土交通省が公開している航空輸送サービスに係る情報公開(2018年度第2回:18年4-9月)によれば、特定本邦航空運送事業者全体(全12社)の遅延率は、昨年同期に比べて2.94ポイント上昇した14.58%となった。欠航率も3.18ポイント増えた4.62%となった。
遅延便、欠航便の発生数が増加した背景には、2018年上期に大規模な自然災害が相次いだことが背景にある模様。昨年6月には大阪府北部で震度6弱の地震が発生。さらに6-7月にかけては岡山県、広島県を中心とした集中豪雨による大規模な洪水、土砂災害が発生した。夏になると列島を台風が次々に通過し、とくに9月には台風21号の影響で関西空港の機能が麻痺。また、北海道胆振東部地震の発災で、新千歳空港が被害を受けた。全国各地で多発した自然災害により、航空ネットワークが影響を受けており、前年同期に比べて大きな影響が出たかたちだ。