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2025.04.10

ウイングトラベル

★ベトナム航空、日本市場の需要拡大に注力

 中部ダナン線を強化、東京でセミナー開催

 

 ベトナム航空(HVN)は、旅行会社向けの「ビジネスアップデートセミナー」を大阪と東京で開催した。セミナーでは、7月に関西—ダナン線の運航を再開、8月には成田―ダナン線の機材をエアバスA350型機に大型化するなど、中部ダナンへのフライトを強化。またベトナム以遠路線の拡充を図ることで、日本市場の需要拡大を目指していく方針が示された。

 

 日本路線、コロナ禍前の8割まで回復
 プロモーション活動も一層強化

 

 東京会場のセミナーであいさつに立った同社のゴー・シー・アイン日本支社総支配人は「日本発のアウトバウンド市場は引き続き厳しい状況にあるが、当社は日本市場に対するプロモーション活動を継続していく」と強調した。
 2025年夏期スケジュールにおいて、ベトナム航空の日本路線は週65便まで回復。これは、コロナ前の2019年夏期に運航していた週82便の約8割に相当する。このうち関西-ダナン線は、7月3日より週4便(月・木・金・日)で運航再開予定(追加で8月9・13日も運航)。アイン氏は「ビジネス、レジャー両面で大きな価値を提供できるものと確信している」と述べ、自信を見せた。
 また、デイリーで運航する成田-ダナン線においては、昨年に続き、8月に機材をエアバスA321型機(178席)から、エアバスA350型機(305席)へと大型化する予定にしている。昨年は4月に大型化を決定したにもかかわらず、期間中のロードファクターは8割を超えた。今年は早期に大型化を決定したことから、旅行会社へのアプローチを強化している。
 他にも東京(羽田、成田)と名古屋(中部)、大阪(関西)、福岡からハノイとホーチミンへフライトを運航。また、日本各地の空港からベトナムへのチャーター便運航にも積極的で、最近では新千歳–バンドン(ハロン湾近郊)や、秋田/花巻/出雲/鹿児島—ハノイ間でチャーター便を運航した。

 

※写真=上段左からベトナム航空日本支社総支配人のゴー・シー・アイン氏、ベトナム社会主義人民共和国大使館特命全権大使ファム・クアン・ヒエウ氏、下段はパネルディスカッションの様子