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★コンプライアンス違反倒産379件と過去最多

粉飾倒産101件と急増、企業の信用失墜を加速
帝国データバンクは4月15日、2024年度の「コンプライアンス違反倒産」の発生状況に関する調査結果を発表した。それによると、同年度のコンプライアンス違反倒産は379件に達し、4年連続で前年度を上回り過去最多を更新。特に財務諸表の粉飾による倒産が急増していることが明らかになった。
2024年度のコンプライアンス違反倒産件数は379件で、前年度の352件から27件、7.7%増加した。これは同社が統計を取り始めて以来の最多記録で、4年連続で前年度を上回った。また、全国企業倒産件数1万70件に占める割合は3.8%に達した。
業種別では「サービス業」が129件・構成比34.0%と最も多く、次いで「建設業」が69件・同18.2%、「卸売業」が52件・同13.7%となった。
より詳細な分類では、広告代理業者やソフトウェア業者などが含まれる「広告・調査・情報サービス業」が47件で最多となり、老人福祉事業者や産業廃棄物処分業者などを含む「その他のサービス業」が43件、土木・建築工事業者などの「総合工事業」が31件で続いた。
※グラフ=コンプライアンス違反倒産件数の推移