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★ユナイテッド航空、業績見通しを二通り提示

経済不透明感受け、CEOが異例の対応を説明
ユナイテッド航空は、2025年第2四半期(4-6月)および通期の業績見通しについて、米国経済の先行き不透明感を背景に、二つのシナリオを提示する異例の対応を行った。4月15日に発表された決算資料によれば、同社は「安定した経済環境」と「景気後退」の両方を想定した利益予測を示し、投資家に対して現状の不確実性を反映した情報提供を行った。
具体的には、安定した経済環境下では、2025年通期の1株当たり利益(EPS)を11.50~13.50ドルと予測。一方で、景気後退が発生した場合には、EPSが7.00~9.00ドルに減少する可能性があるとした。第2四半期(7-9月)はEPSを3.25~4.25ドルと見込んでおり、中央値は3.75ドルで、アナリスト予想の3.93ドルを下回る水準となっている。
16日に行われたウェブキャスト会見で、スコット・カービーCEOは「現在のマクロ経済環境は予測が困難であり、投資家に対してより多くの情報を提供するために、二つのシナリオを提示することが適切と判断した」と説明。さらに、同氏は「景気後退が発生した場合でも、当社は利益を確保できる体制を整えている」と述べ、事業の柔軟性と回復力を強調した。
※写真=UALは第1四半期に黒字を計上したものの、第2四半期以降は先行き不透明から二通り提示