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2025.04.22

WING

金属粉末レーザー積層、クリープ寿命を在来法比10倍以上に

  NIMS、積層造形材のクリープ特性データ取得

 物質・材料研究機構(NIMS)が、金属3D プリンターのレーザー積層で作製した耐熱鋼のクリープ試験を最長1万時間実施し、従来製法材に比べてクリープ寿命を10倍以上延ばせることを明らかにした。
 レーザー積層造形は、金属粉末を平らに敷き詰め、その上にレーザーを照射して局所的に溶融・結合させた層を積み重ねることで、任意の形状の部材を作製する技術だ。従来の加工方法では実現が難しかった複雑な形状の部材が製造可能となり、航空宇宙、医療、エネルギー産業など、多分野で活用が進んでいる。