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2025.04.24

ウイングトラベル

★日本ホスピタリティ観光学会が設立総会開催

 観光に誇りと幸福を「真の産学連携」目指す

 

 日本ホスピタリティ観光学会の設立総会が4月20日、東京・水道橋のJTBカレッジで開催された。神奈川大学国際日本学部の島川崇教授を会長とする新学会は、従来の学会の在り方に疑問を投げかけ、「既存の学会を改革するよりも、新しいものを作る」として、新学会で産業界の最前線とアカデミアの真の連携を目指す。
 同学会は設立の目的として、(1)ホスピタリティ・観光学分野への学術的貢献(2)ホスピタリティ・観光従事者の人間的幸福の追求(3)地元住民の幸福に資する観光振興策の検討(4)国民の幸福に資する観光産業及び観光地域の持続可能な発展への貢献(5)時代の要請に適い青少年の幸福に資する観光人材の育成を掲げた。
 島川会長は「観光立国に向けて進んでいるにもかかわらず、私たち自身が本当に幸せになっているのか」と問うた。「100年先を見据えた観光の持続的発展のためには、日本人全体が『私たちは観光で生きている』という認識を持ち、それを誇りに思い、幸福を感じる枠組みを作らなければ、観光の持続的な発展は望めない」として、学会の目的に「幸福」の概念を強く打ち出した。

 

※写真=新学会設立の熱い想いを語る会長に就任した神奈川大学国際日本学部の島川崇教授