ウイングトラベル
★「GREEN JOURNEY for SCHOOL」がスタート

日旅、新発田市で持続可能な農業体験教育旅行
「GREEN JOURNEY推進委員会」は4月28日、サステナブルな旅のスタイル「GREEN JOURNEY」を教育分野へ展開する新事業「GREEN JOURNEY for SCHOOL」を開始した。同事業は、中学校・高校向けの教育旅行として、環境問題と地域課題を実践的に学ぶ機会を提供する。
第1弾として、クボタと協業し、東京都足立区の足立学園高等学校1年生を対象に、新潟県新発田市での教育旅行を5月7日から10日に実施する。参加する高校生たちは2泊3日のプログラムを通じて、有機農業を推進する新発田市での田植え体験や温室効果ガス削減につながる「水稲栽培における中干し期間の延長」について学習する。
「GREEN JOURNEY for SCHOOL」は日本旅行と日産自動車が発起人となり、昨年8月に設立。以来、「環境にやさしく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい旅」をコンセプトに、熊本・阿蘇や伊勢志摩などの個人向け旅行ツアーを展開してきた。今回の教育旅行事業では、生徒が自ら問いを立て、答えを考える「探究学習」に対応したプログラム設計を特徴としている。
最大の特徴は、従来の教育旅行が社会課題の「理解」にとどまっていたのに対し、現地での体験や関係者との対話を通じて課題解決の「プロセス」までを学べる点。足立学園の旅行では、クボタが「農業のカーボンニュートラル」、日産が「電気自動車を活用した地域課題解決」についての特別講座も実施する。
移動手段には環境面で優れる新幹線を利用し、排出される二酸化炭素は新発田市内の農業生産者が創出したJ-クレジットでオフセットするなど、旅行自体の環境負荷低減にも配慮する。また、新発田市の廃校を活用したシェアオフィス「キネス天王」を会場とすることで、地域資源の再活用についても学ぶ機会を提供する。
※画像=「GREEN JOURNEY for SCHOOL」開始。新発田市で農業体験教育旅行