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ロッキード、オランダ向け運用型F-35Aのロールアウト祝う
通算3機目引渡し、開発参加で蘭業界に14億ユーロの収入
ロッキード・マーティンとオランダ政府は1月31日、ロッキード社フォートワース工場において、作戦能力を持つ最初のオランダ空軍向けF-35A(通算3号機)のロールアウト式典を開催し、同機はオランダ政府に引き渡された。オランダは37機のF-35Aを導入するが、既に2013年に試験バージョンのF-35Aを2機受領し、開発試験にも外部兵装搭載試験など積極的に参加している。オランダ経済・気候省によると、オランダの航空産業、試験研究機関は既にF-35関連で14億ユーロの収入を得ているという。今後、量産機の生産により試算では90億ユーロの収入が期待されるとしている。
経済省国務相が政府代表で受領
オランダのフォッカーが部品供給契約を受注
運用型初号機はオランダ政府を代表したモナ・ケイツァー経済・気候省国務長官(副大臣か大臣政務官に相当)が受領した。セレモニーの後で、同氏の立会のもとオランダの代表的機体メーカーGKNフォッカー社とロッキード・マーティン社およびエンジン製造のプラット&ホイットニー社が、数百万ユーロ相当の契約に調印した。これにより、フォッカーはF-35向けの電線の製造とエンジンを包む複合材料の供給を行うことになる。
蘭空軍司令官、F-35は一流空軍の証
ロ社CEO、蘭の開発協力評価、欧州整備センターも
※写真=ロールアウト式典でのオランダ空軍向け運用型F-35A初号機(提供:ロッキード・マーティン)
※写真=ロールアウト式典で挨拶するオランダ空軍司令官デニス・ルイト中将(提供:ロッキード・マーティン)