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2019.02.13

WING

全国航空機クラスターの草分け「ウィングウィン岡山」のいま

 ”共に学ぶ”フェーズから”第二ステージ”へ

 全国に数ある航空機関連のクラスターのなかでも、草分け的な存在である「ウィングウィン岡山」。世界的に航空機産業が右肩上がりに伸長しているなか、同クラスターの実情は如何にーーー。現在、「ウィングウィン岡山」の会長会社を務めている長崎鐵工所だ。長崎鐵工所は宇宙・防衛分野に強みを持つ企業で、宇宙分野ではロケット部品やすばる望遠鏡の副鏡を、防衛分野でも小ロットの特殊部品を取り扱う。その長崎将雄社長は「共に学び共同受注を目指すべく活動を展開してきたが、(受注獲得のために)共に学んで必要なことを押さえるという段階は概ね終了した。クラスターとして、第二ステージに入った」と、「ウィングウィン岡山」として新たなページを開く段階に入ったことを明かした。ただ、2004年に「ウィングウィン岡山」設立当初は安定的に成長する航空機産業という看板に惹かれた企業も多かったが、そうはなかなか上手くは行かない様相で、クラスター内部でも航空機産業に対する”温度差”は生まれている模様だ。

 

一貫生産議論も実現未だ至らず

 

新章向けて共同で新たな取組模索
整備・交換部品受注や空飛ぶクルマ試作も?

 

※写真=右肩上がりの航空機産業だが生産レートには山谷が。現在は「谷」に当たる様相で大手はもちろん、中小企業も我慢のしどころ。ただ中小企業にとって数年の我慢は厳しいとの悲鳴も(写真はエバレッドの787最終ライン)