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2019.02.22

WING

米系3社、羽田国際枠拡大向け米運輸省に路線申請

ドル箱の羽田発着枠巡る戦い本格化の様相

 羽田国際線発着枠獲得に向けてデルタ航空、ユナイテッド航空、そしてアメリカン航空の3社が2月21日(現地時間)、米運輸省(US-DOT)に対して、それぞれ路線開設の申請を行った。
 羽田空港国際線発着枠は、2020年夏におよそ50往復分拡大する。既報のように今年1月には日米両国政府間の交渉を経て、拡大する発着枠のおよそ半分に相当する24往復分を米国路線に割り当てることが決定。それを日米双方の航空会社で12往復ずつ分け合うことになっている。今回米系3社が米運輸省に路線開設の申請をしたことで、ドル箱の羽田空港国際線発着枠を巡る戦いが、海の向こうでもいよいよ本格化していく様相だ。

 

UAL、羽田-ニューアーク・LA・グアム
シカゴ・ダレス・ヒューストンの6路線

 

 ユナイテッド航空は、羽田-ニューアーク・LA・グアム・シカゴ・ダレス・ヒューストン、グアム線の6路線開設を計画している。
 ユナイテッド航空では、同社の提案は日米双方の利用者利便が大きく向上することのほか、共同パートナーである全日空(ANA)の羽田空港におけるネットワークを活用すれば、日本全国37地点に乗り継ぐことが可能としている。
 来日中のジェイク・セフォリア営業担当上級副社長はインタビューで、「我々は路線ネットワークを拡大しており、羽田新路線の申請もその延長線上にある。日本の市場は急成長しており、我々はアウトバウンド、インバウンドともにより良いサービスを提供したい」と述べた。
 とくに、ユナイテッド航空の優位性として、「当社は米国の6大都市のうち5カ所にハブ空港を持っており、5600万人近くがハブ空港を利用する。さらにこの5つのハブ空港から112都市へ接続しており、東京と米本土の全体的な需要の3分の2にサービスできる」と同社の優位性を強調した。

 

DAL、5都市の路線開設を申請
ホノルル線はダブルデイリーで計画

 

AAL、ダラスをダブルデイリーで申請
ロスとラスベガスをデイリーで計画

 

※写真=米系航空会社3社が米運輸省に対して羽田線の路線開設を申請した