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2021.04.26

【潮流】遠のく旅行再開

 法務省が集計した2020年度(20年4月〜21年3月)の出国日本人数は30万6000人となり、前年度比98.3%減という驚愕の減少を示した。外国人入国者も98.8%減の32万4000人と激減した。これまで、様々なイベントリスクを経験してきたが、国際旅行市場が消滅するほどの大打撃を経験したことはない。
 年間30万台の海外旅行者数は、海外旅行黎明期の1966年度とほぼ同数で、訪日旅行者数も1996年度とほぼ同レベルという。今年の東京オリンピック・パラリンピックの開催はどうなるか分からないが、海外・訪日旅行者数は1964年の東京オリンピック時代に戻ってしまった。もう一度、海外旅行、訪日旅行は新しい時代に向かって再出発となるのか。
 しかし、ほぼ市場が消滅した中で、海外旅行復活へ再スタートできるのだろうか。その担い手はいるのだろうか。

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