【潮流】ワクチンと「ウィズコロナ」
菅義偉首相が19都道府県の緊急事態宣言を9月末までの延長するとともに、宣言地域でもワクチン接種証明や検査の陰性証明を活用し、旅行等の制限を緩和する方針を示したことで、社会経済活動を再開するムードが社会全体に醸成されてきた。
新型コロナウイルス感染症に対する医療体制の逼迫解消や検査体制の拡充が前提ではあるが、旅行、飲食、エンターテイメント、イベントなどへの活動再開の機運が社会に広がりつつあるようだ。
ワクチン接種が順調に進んでいることが功を奏している。デルタ株の広がりで、ワクチン接種完了後のブレークスルー感染は出ているが、これまで経済社会活動の再開は時期尚早としていた有識者も、ワクチン接種完了者の増加とともに日常生活の復帰に前向きな意見が多くなってきた。