【潮流】Go Toの早期再開を
わが国の新型コロナウイルス感染症に対するワクチン完全接種率は順調に上昇し、10月23日現在で68.7%に達した。既に米国の57.5%、ドイツの65.7%、英国の67.0%を上回り、フランス69.9%、イタリア70.6%、カナダ74.1%に近づいている。
一方で、新規感染者数は10月23日には週平均334人と週を追うごとに記録的な減少を続けている。東京の新規陽性者数は10月24日には19人と今年最少を記録し、東京都は25日から認証した飲食店の営業時間の短縮要請を解除した。
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が9月末で解除され、その後も感染者は減少傾向を続けている。「1日の感染者はゼロではないが、感染防止対策の徹底と経済社会活動の両立を進めていく」というウィズコロナ時代の方向性が、わが国でも浸透してきたようだ。
緊急事態宣言が解除された10月以降の航空会社の予約は順調で、国内旅行は秋の紅葉シーズン、年末年始のピークに向けて、国内旅行の本格的な回復に期待が高まっている。
行動制限緩和に向けて、10月から観光、飲食店、ライブハウス・小劇場、大規模イベントなどの分野での「ワクチン・検査パッケージ」に関する技術実証も始まり、いよいよ11月以降の「Go Toトラベル」再開が視野に入ってきた。