【潮流】「コロナ鎖国から開国」へ
岸田文雄首相は2月12日に水際対策の緩和に向けた検討を進めることを表明した。欧米だけでなく、アジア太平洋の各国・地域も水際対策を緩和し、国境の開放、国際往来の再開に動き始めている中で、わが国の世論も変化し、ようやく重い腰を上げる。世界中の緩和の動きと内外の経済・観光団体などからの要望を受けた形だが、一日も早い「コロナ鎖国からの開国」が求められる。
水際対策の緩和は、現段階では現行の水際対策の期限が切れる3月以降に外国人の入国停止を解除し、国際往来の再開を進める。現行1日3500人の入国者を5000人に引き上げ、3回目のワクチン接種者の出入国待機期間を7日間から短縮または撤廃を検討するとされる。
留学生、技能労働者、ビジネス渡航の再開から始まると見られるが、欧米・アジア太平洋の国々は観光再開に向けて動き出しており、世界に遅れることなく、とにかくスピード感を持って出入国の隔離期間の撤廃とともに、世界各国・地域の感染症レベルの引き下げなどを早急に進めて国際往来再開に踏み出すことを求めたい。