【潮流】観光でガラパゴス化する日本
米国バイデン政権は、海外からの訪米旅行者に対して出発前1日以内の新型コロナウイルス出国前検査を6月12日から廃止した。これにより、日本から米国を旅行する出発前に必要だった陰性証明は不要になった。
これでG7諸国で出国前コロナ検査を求めている国は日本のみとなり、世界的な国際旅行の本格的な再開の動きからさらに大きく立ち遅れ、主要諸国の背中は遠のくなるばかりだ。
USトラベル・アソシエーションは先週開催したIPWで新型コロナ検査の廃止を要望した。米国の旅行産業界はこれまでも再三再四、米国出発前の出国前検査の廃止、陰性証明不要を訴えており、それが遂に実ったことになる。
USトラベルのロジャー・ダウ社長兼CEOは、「国際航空便の回復と米国への訪米旅行の復活に向けて、大きな一歩を踏み出した。バイデン政権のこの行動は、世界中からの旅行者を歓迎し、米国の旅行産業の回復を加速させるもので、称賛に値する」バイデン政権を絶賛した。