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2022.07.26

【潮流】「コロナを一疾病」にする

 新型コロナウイルス感染症がオミクロン株の変異BA.5が広がり、感染者数が急増している。感染者数は全国で4日連続20万人を上回り、東京でも1日3万人以上を記録し、既に「第6波」を超えて過去最多を記録した。BA.5に完全に置き換わるまで、今後もさらに感染は拡大すると予測されている。
 しかし、先行してBA.5に置き換わった世界各国の状況を見ると、感染者数は過去最高であっても、重症者数は非常に少なく、医療体制の維持に留意しながら、通常の社会経済活動を続けている。
 日本旅行業協会(JATA)は7月15日に「海外旅行再開宣言」を行い、全国街頭でビラ配りなどキャンペーンを開始した。オミクロン株BA.5の感染拡大があっても、計画通りキャンペーンを実施したことは評価したい。
 欧米並みとまではいかないが、昨年、一昨年、今年2月の「第6波」の時に「海外旅行再開宣言」をしていたら、世間やマスコミから袋叩きにあったかもしれない。その時なら「海外旅行再開宣言」は多分できなかったのではないか。その意味では、感染拡大防止と社会経済活動の両立の理解は国内でも浸透し始めていると思いたい。