【潮流】菅前首相、観光への熱き想い

　ツーリズムEXPOジャパンが東京で4年ぶりに開催された。9月22日から25日まで、未だコロナ禍での開催だったが、旅行気分を醸成させるという意味では、時期的にとても良かったのではないか。
　9月22日午前のオープニングセレモニーには、国土交通省から副大臣と政務官が出席、観光大臣会合の開催で世界各国から観光関係の要人が参加した。とくに、夕方のオープニングレセプションでは菅義偉前首相が来賓としてサプライズで出席し、集まった業界関係者を驚かせた。
　菅前首相は安倍政権下の官房長官、そして首相として、観光立国政策を先頭に立って推進してきたことを振り返り、「観光の条件が揃っている日本に外国からなぜお客さんに来てもらえないのか。それはまさに治安官僚が反対してビザを発給しなかったからで、ビザを世界と同じように発給したら面白いように増え続けて、7年間で836万人から3200万人になった」とインバウンド推進の決め手がビザにあったことを語った。