【潮流】「絶望」から「希望」へ
2022年が終わろうとしている。年が明ければコロナ禍から丸3年が経過する。2020年に新型コロナウイルス感染が知らされた時は、ここまで長く苦しむとは思わなかった。この3年で旅行・観光業から離れた人も数多い。
2022年を振り返ると、悪夢のような1年としか言いようがない。何度も絶望的な気持ちになった。なぜこの国はコロナ感染対策で世界と歩調を合わせられないのか。日本人であることにこれほど違和感を持ったのは初めてかもしれない。
今年の5月に岸田首相がロンドンで、G7並みの水際対策の緩和を発表し、したり顔で「岸田に投資を」と言ったにもかかわらず、段階的と称して一向に緩和は進まず、名ばかりの「ウィズコロナ対策」に何度もがっかりした。
結局、岸田政権は10月11日のG7並みの水際対策緩和と全国旅行支援のスタート以前は、「何もしなかった」は言い過ぎからもしれないが、ほとんどぞれに近い状態だった。旅行需要の本当の再開は残り3カ月を切ってから始まったと言える。