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2023.04.10

【潮流】国内・訪日旅行ブームの予感

 JTBが発表したゴールデンウィーク(GW)の旅行動向によると、国内旅行者数は2019年比で102%とコロナ前を上回り、数字上は完全回復を予測した。GW期間の4月29日から5月7日までは、全国旅行支援が適用されないが、それでもコロナ前を超えることで、ほぼ日常に戻ったと言える。
 GW明け後の全国旅行支援の実施は6月末、7月の夏休み前までなど地域によって異なるが、適用期間中は利用されるだろう。全国旅行支援は国内旅行の動機づけに十分な役割を与え、国内旅行需要喚起に大きな貢献を果たした。
 国内旅行需要が好調な背景には、海外旅行の受け皿ということもあるのではないか。海外旅行の伸びが鈍化している理由には、コロナによる海外旅行への不安があるが、これは感染が落ち着いてくることによって解消されていく方向にある。しかし、国内景気、円安、海外の物価高等の理由により海外旅行を見合わることは、こうしたことが解消されない限り、回復するには時間が掛かるかもしれない。