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2023.10.10

【潮流】異業種提携と旅行業復活

 コロナ禍を経て、旅行各社の異業種提携が進んでいる。コロナ禍前は、各社の出す情報はパッケージツアーの企画・造成が中心だった。中小のパッケージツアー専門各社は今も変わらないものの、大手旅行会社はBPO事業、ソリューション事業の拡大を受けて、異業種との提携事業が加速しているように思われる。
 今月に入ってからでも、JTBは沖縄で地元の企業と組んでグランピング宿泊施設を開業する。JTBは京阪バス、日の丸自動車興業と共同でスカイホップバス事業を展開。また、小豆島ではナイトタイムエコノミーを創出する夜間特別イベントなど数多くの提携事業を手掛ける。
 東武トップツアーズは、農水省農政局との共催で、農村型地域運営組織(農村RMO)の普及啓発フォーラムを全国7カ所での開催予定。また、東京観光財団からの委託で、「観光経営力強化セミナー」を開催しており、省庁・地方自治体との提携によるセミナー事業を運営している。同社は地方自治体との観光素材磨き上げなどの観光振興事業を展開しているが、それらに加えて、農業、スポーツ、DX、メタバースなど様々な分野で提携事業を進めている。