【潮流】世界の観光はコロナ前を上回る
UNWTO(国連国際観光機関)改め、UNツーリズムは、2023年の国際観光客数の推定値をコロナ前の19年水準の88%に当たる12億8600万人と発表した。11月時点で予想した通り、ほぼ9割の回復ぶりを示した。また、2023年の国際観光収入は1兆4000億ドルとコロナ前の93%の回復だった。2019年の国際観光客数は前年比4%増の14億6000万人、国際観光収入は前年比3%増の1兆4810億米ドルに達し、10年連続で成長を続けた。
国際観光客数は2021年がコロナ前の31%と前年に続き、パンデミックの影響を受けていたが、2022年は66%、2022年は88%と旅行は順調に回復している。方面別に見ると、最も好調な回復を示したのは中東で、方面別で唯一コロナ前の22%増と大幅なプラスを示した。
コロナ禍で1年遅れたものの、2022年にドバイで万国博覧会、2023年にカタールでサッカー・ワールドカップを開催、サウジアラビアの観光誘致政策など、今や中東の経済成長、スポーツ・文化面での躍進ぶりは世界の注目を集め、観光分野でも成長を続けている。