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2024.02.26

【潮流】国内旅行も目標達成

 観光庁がまとめた旅行・観光消費動向調査によると、2023年の日本人国内旅行消費額は速報ベースで、2019年比0.1%減、前年比27.5%増の21兆8802億円を記録した。昨年3月末に決定した観光立国推進基本計画の国内交流拡大に向けた国内旅行消費額の目標「早期に20兆円、2025年までに22兆円にする」のうち「早期に20兆円」は2023年に達成、「2025年までの22兆円」も1年前倒して、2024年に達成することはほぼ確実とみられる。
 日本人国内旅行消費額21兆8802億円のうち、宿泊旅行消費額が19年比3.6%増、前年比29.4%増の17兆7660億円、日帰り旅行消費額が19年比13.8%減、前年比19.8%増の4兆1142億円で、コロナ前と比べて、宿泊旅行が増えて、日帰り旅行が減少した。
 したがって、19年と比べて日本人国内延べ旅行者数は4億9733万人と15.3%減少した一方で、日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行単価は4万3995円と17.8%増加した。今年もこの傾向が続くと、国内旅行消費額は2025年目標の22兆円を上回ることが予想されるが、国内旅行者数が19年水準に達成することは難しいと思われる。