【潮流】海外旅行支援に具体策を
JTBグループ6社の12月旅行取扱額は、全体では2019年比8.5%減とコロナ前には及ばないものの、前年と比べて5割以上増加の1232億円を上げた。内訳は、コロナ前と比べて国内旅行が16%増、訪日旅行が30%増と好調に推移した反面、海外旅行は53%減と依然として5割を切っている。
それでも海外旅行は一般団体とともに教育旅行もようやく半分まで戻りつつあるが、やはりパッケージが不振で、ルックJTB・MySTYLEは取扱額がコロナ前の74%減、取扱人数は80%減と2割に低迷している。一方でFITはコロナ前の18%減まで戻っており、パッケージツアーは回復という問題ではなく、コロナ後のパッケージツアーのあり方自体を考える時に来たようだ。
コンプライアンスの問題で、コロナ禍で収益拡大に寄与した官公庁・自治体からのBPO事業が減少する中で、収益を維持するには国内・訪日旅行事業の拡大と海外法人等のMICE、教育旅行団体、FITに注力することが方向性というべきかもしれない。